【製品】ゲーム機「Atari 2600＋」をAtariが発表。Atari 2600の形をしたAtari 7800互換機 [

2023/08/23 17:50　編集部：早苗月 ハンバーグ食べ男

　Atariは本日（2023年8月23日），家庭用ゲーム機「Atari 2600＋」を発表し，北米を対象に予約受付を開始した。価格は129.99ドルで，発送は11月を予定している。

https://twitter.com/atari/status/1693986814905012614
午後11:01 · 2023年8月22日

　このゲーム機は1970～1980年代に発売されたAtari製ゲーム機の互換機だ。デザインは1977年に発売されたAtari 2600（正確には1980年以降に販売された，最も有名なCX2600-Aモデル）を模しているが，Atari 2600用ソフトだけでなく後継機種であるAtari 7800用ソフトにも対応している。映像や音声の出力にはHDMIを使用し．アスペクト比は4:3だけでなく拡張した描画も可能とのこと。ハードウェアはRockchipのRK3128 SoCに，256MB RAMと256MB eMMCを組み合わせている。

　パッケージには本体の他，オリジナルと同仕様だというジョイスティックと，「Adventure」や「Combat」など10タイトルを収録したカートリッジも同梱される。

　先述の通り，まずは北米向けの販売となるが，国外の小売による販売の情報も近日公開されるという。

　2022年に50周年を迎えたAtariは近年，旧作の復古を積極的に行っており，Limited Run Gamesとの提携による復刻カートリッジや，Atari 2600用ソフトのアップグレード版，当時発売されなかったソフトの再開発版，アーケード基板の復刻版なども展開している。

北米における家庭用ゲームの売上高は、1982年の時点で約32億ドル（同年末の日本円で
約7520億円）に達していたが、1985年には1億ドル（同年末の日本円で約200億円）にまで
減少した。

北米の家庭用ゲーム市場は崩壊し、ゲーム機やホビーパソコンを販売していた大手メーカーの
いくつかが破産に追い込まれた。

ゲーム市場最大手であったアタリ社も崩壊、分割された。この1983年から1985年にかけての
北米家庭用ゲーム市場の崩壊を「Video game crash of 1983」と呼ぶ。日本ではアタリショックと呼ばれる。

このアタリショックを起こしたゲーム機が「Atari 2600」（通称「Atari VCS」）

（ナレーター：大塚明夫）
かつてアメリカのビデオゲーム業界をクラッシュさせた、あのアタリが日本に帰ってきた！